ろくでもないこの世界で、
呼吸を奪っていたのは
紛れない僕自身だった。
理由はいらない。夢中になりたい。
薄膜のような愛に騙されても。
まるで初恋のように、
あてもなく無謀に、
食い違いもとうに
運命と呼んじゃってさ。
全てが裏目に出て
こんなはずじゃなかったんだ、
わかってくれ。
難破船のように、
言葉はきみを介し
行方を失っていた。
不甲斐ないぜ。
どうか、
来世では僕より情けない人でいて。